日銀の中川順子審議委員は11日、秋田市で地元の自治体や経済界と懇談会を開いた。記者会見で秋田県内経済の現状や課題などについて「人口減少が全国一の速さで進むなど課題先進県ともいわれるが、大きな変化の兆しを足元で感じている」と述べた。
県沖の4海域で建設準備が進む洋上風力発電など再生可能エネルギーの分野に言及。「関連して生じてくるビジネスの機会を着実に捉え、県経済の大きな柱に成長することを期待する」と述べた。
県内経済の現状については「回復の動きが一服している」と語った。雇用・所得環境は緩やかに改善しているものの、節約志向が強まり個人消費の回復の動きが一服しているとした。
懇談会には、県の猿田和三副知事や秋田商工会議所の辻良之会頭、秋田経済同友会の平野久貴代表幹事らが出席した。
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