成城石井は26日から全店でタイフードフェアを開催する

成城石井は26日から成城石井全店と直営のワインバーで同社で初めてとなるタイフードフェアを開催する。新たに「トムヤム焼きそば」や「タイ風鶏肉の炊き込みご飯」など8種類の自家製総菜とスイーツを開発した。ナンプラーやチリソースなど本場で使用される調味料を使い、本格的な味わいを家庭でも楽しめるようにする。強みとするエスニック総菜で商品の幅を広げ、競合スーパーや外食との違いを出す。

25日、開発した新商品を発表した。総菜は本場のタイ料理の味わいを追求しつつ、辛みを抑えるなど日本人が親しみやすい味わいを意識した。「成城石井自家製 殻付き海老と香味野菜のトムヤム焼きそば」(647円)は米麺にココナツクリームを使用し、酸味や辛みの中にまろやかさが感じられる味わいにした。パクチーのほか、殻付きのエビやセミドライトマトなどをトッピングし飽きずに最後まで食べられる。

フェアでは新商品のほか、既に販売している「ガパオライス」や「トムヤムクン」などの総菜やタイ産マンゴーなど約60品を展開する。タイでは食事に赤ワインを合わせて楽しむことが広がっているといい、タイ料理と相性の良い赤ワインの販売にも力を入れる。直営のワインバー「ル・バーラ・ヴァン・サンカン・ドゥ」では5月末まで、タイ産マンゴーを使った前菜など期間限定メニュー5品を提供する。

売上高に占める総菜の割合は一般的な食品スーパーは10%程度であるのに対し、成城石井では2割を超えるという。五十嵐隆執行役員は「総菜の新規開発が成城石井の成長のカギ。中でもエスニック総菜がけん引役だ」と話す。節約志向で外食控えの傾向が強まる中、人気の高いタイ料理を販売することで、家庭でも本格的な料理を楽しみたいニーズを取り込む考えだ。

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