新型の産業用ヘルメットは後頭部のゴムバンドで固定する

ミズノは6日、装着して作業する際に受ける圧迫感を軽減する産業用ヘルメット「FT01」を売り出すと発表した。同社が産業用ヘルメットを手がけるのは初めて。後頭部のゴムバンドでヘルメットを固定することで、他社の従来品よりも圧迫感を軽減したという。こうしたワークビジネス分野でラインアップを拡充し、スポーツ用品に次ぐ柱に育成する狙いだ。

20日から全国の作業用品専門店やホームセンター、ミズノの公式オンラインストアなどで販売する。FT01は用途別に5種類を展開。物流や建設など幅広い現場での使用を想定し、1年間で2万個の販売を目指す。

従来品は「ラチェット(歯車止め)式と呼ばれる構造であごひもの長さを調節しずれないようにするのが一般的だった」(ミズノ)。だが、柔軟性に欠け、作業中に圧迫感を受ける作業員が多いことが同社の調査で分かり、ゴムバンドでずれないように固定する新構造「Mizuno-Fitmet(ミズノフィットメット)」を開発した。

ミズノは2019年にワークビジネス事業部を新設し、法人向けウエアや安全靴などの製造、販売に力を入れ始めた。同事業部の国内での売上高は24年3月期が113億円で、事業部設立時に比べ約3倍に達した。28年3月期は180億円を目指す。

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