建築資材大手のアイカ工業は6日、茨城県で建設中だった新しい工場棟が竣工したと発表した。10月に稼働開始を予定し、キッチンや洗面所の天板に使う高級人造石の生産能力を従来の1.5倍に高める。インバウンド(訪日外国人)の回復によるホテル向けや高級マンション向けなどの旺盛な需要に対応する。
新棟の延べ床面積は約2500平方メートル。建設費用や加工ラインの増設で総額8.3億円を投じた。増産に伴い、人造石の加工を手掛ける子会社のアイカインテリア工業(愛知県小牧市)では、段階的に30人ほどの新規雇用を進めている。
天然石は環境保護の観点などから採掘が難しくなっており、高級人造石は代替品として売り上げが伸長しているという。同社は2027年3月期に人造石などのストーン事業の売上高を23年3月期から4割増の100億円まで伸ばす目標を掲げる。
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