ナガイモや池下産業が生産した魚油を積み込んだ(6日、北海道広尾町の十勝港)=広尾町提供

水産加工業を手掛ける池下産業(北海道広尾町)は6日、十勝港(同町)を発着する定期コンテナ船航路を使い魚油をマレーシア向けに輸出した。同港で輸入飼料を降ろしたコンテナ船に、魚油約300トン(20フィートコンテナ15本分)を積み込んだ。

池下産業は年間で約1万トンの魚油を生産し、医薬品やサプリメントなどの原料用としてインドやアラブ首長国連邦(UAE)、南米などに輸出している。従来はトラック輸送で苫小牧港まで運んでいた。池下藤一郎社長は「大雪による輸送遅延のリスクが減るなどのメリットがある」と説明する。

内航海運業の井本商運(神戸市)と香港の外航船大手、オリエント・オーバーシーズ・コンテナ・ライン(OOCL)が連携して5月、十勝港と横浜港などを結ぶ定期航路を開設した。輸入穀物などの荷降ろしや、十勝産農産品輸送などを担う。6日は首都圏向けに特産のナガイモも積んだ。

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