本の内容を音声で聴く「オーディオブック」を手がけるオトバンク(東京・文京)は25日、宮島未奈さんの「成瀬は天下を取りにいく」(新潮社)の配信を始めた。「2024年本屋大賞」の受賞作で、発行部数は48万部を突破した。続編「成瀬は信じた道をいく」も6月に配信予定だ。

12人の声優が各人物のセリフを朗読するドラマ形式で音声化した。作中に登場する滋賀県の江州音頭は、音頭の保存会から実際の音源を提供してもらった。オトバンクが運営する「audiobook.jp」で聴くことができる。

著者の宮島さんは「わたしが登場人物に吹き込んだ命が、声を通して伝わってきました。自分がこの世界を作り出したことが信じられないような、不思議な気持ちです」とコメントした。

「成瀬は天下を取りにいく」は滋賀県大津市を舞台に、女子中学生・成瀬あかりの個性豊かな青春を描いた連作短編集。

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