静岡鉄道グループは4日、路線バスの運賃を10月1日に引き上げると発表した。現行170円の初乗り運賃を200円とする。平均改定率(実施運賃)は16.8%となる。距離に応じて料金が変わる「対キロ区間制」を全線に導入する。人口減少などによる乗客減のほか人件費や輸送原価の高騰が続いており収支改善を図る。

対キロ区間制に対応し静岡市内の190円均一区間の料金も改定する。主要区間の運賃は静岡駅前―中町が150円(現行100円)、清水駅―東海大学・海技短大前が390円(同340円)となる。定期運賃も改定するが、通学定期の割引率は40%から45%に高める。

同社は3月に国土交通省中部運輸局に運賃改定を申請し、9月に認可を受けた。値上げは消費増税に伴う場合を除くと1997年の改定以来27年ぶり。

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