下げ幅が一時1500円を超えた日経平均株価を示すモニター=4日午前、東京都中央区

 4日午前の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が急落した。下げ幅は一時1500円を超え、節目の3万8000円を割り込んだ。取引時間中として8月15日以来、約3週間ぶりの安値水準。前日の米国市場で主要な株価指数がそろって下落した流れを引き継いだ。平均株価への影響が大きい半導体関連株を中心に、幅広い銘柄で売り注文が膨らみ、一時全面安の展開。外国為替相場の円高ドル安進行も重荷となった。

 午前終値は前日終値比1280円72銭安の3万7405円59銭。東証株価指数(TOPIX)は75.69ポイント安の2657.58。

 円相場は一時、1ドル=144円台まで円高が進んだ。機械や電機といった輸出関連株が売られる一因となった。

 前日の米国市場は、朝方発表された8月の米製造業総合景況指数が市場予想を下回り、景気後退への懸念からリスク回避の売りが広がった。ハイテク株主体のナスダック総合指数が下落し、4日の東京市場の半導体関連株安につながった。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。