関西国際空港の開港30周年記念イベントで、出発便を見送る各航空会社の職員ら(4日午前)

関西の空の玄関口、関西国際空港(大阪府泉佐野市)が4日、開港から30年を迎えた。2025年国際博覧会(大阪・関西万博)などを控え、ターミナルビルの大規模改修が進む。26年夏に国際線出発エリアの面積が6割拡大するなど、国際線の受け入れ能力を年4000万人に高める。

「Thanks to all of you」。開港記念日のこの日、航空会社の職員らが駐機場で感謝を伝える横断幕を掲げ、離陸する飛行機を見送った。

同府岸和田市の大学2年の女性(20)は友人との韓国旅行に出発するという。「地元にとって関空は欠かせない存在」と話した。

関空は1994年9月、大阪湾の沖合を埋め立てて造られた。国内初の24時間運用の空港として期待されたが、当初は利用が伸び悩んだ。インバウンド(訪日外国人)需要などを追い風に国際線旅客数は増加に転じ、18年に2243万人を記録した。

20年以降は新型コロナウイルス禍で落ち込んだものの、23年の国際線旅客数は1641万人に回復。成田、羽田に次ぐ規模で全国の2割を占める。

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