M2Xは設備の保全に関する記録業務をスマホアプリで効率化する

設備保全アプリを手掛けるM2X(東京・中央)は、ベンチャーキャピタル(VC)の米DCMベンチャーズを引受先とする第三者割当増資で3億円を調達した。システム開発や事業開発を担う人材を増やす。部品の交換頻度を人工知能(AI)に学習させて、次の交換時期を提案する新機能などを開発する。

M2Xは設備の保全計画、定期点検、部品管理に関する業務を効率化するスマートフォンアプリを手掛ける。顧客企業の担当者は現場にいながら指で入力できるほか、最近は生成AIを活用してアプリに話しかけるだけで記録できる機能も始めた。従来の紙やパソコンの表計算ソフトに記入する方式に比べて事務負担が軽くなる。

足元では複数の飲料メーカーが同社のアプリを使う。今後は生産設備からトラブルの情報を直接アプリに取り込む機能を開発する予定で、年内に実証実験を始める。社員数は現在の8人から2024年末までに20人に増やす。

M2Xはボストン・コンサルティング・グループで製造業を担当した岡部晋太郎代表が22年に設立した。DCMベンチャーズが23年1月〜6月にかけて開催したシード投資プログラム「DCM Atlas」に参加し、4000万円の出資を受けていた。

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