通勤する人たち=JR東京駅前
厚生労働省は2日、都道府県別の男女賃金格差を指数化して公表した。格差が最も大きいのは栃木、小さいのは高知だった。管理職に占める女性の割合が低かったり、女性の平均勤続年数が短かったりする地域は賃金格差が大きくなる傾向にあると分析している。都道府県別に賃金格差を指数化して示すのは初めて。 首相官邸で2日開かれた、職業生活での女性活躍推進に向けたプロジェクトチーム会合に提出した。政府は、女性が長く働ける職場環境の整備や女性の登用を促すなど、格差是正の取り組みを加速させる方針。 賃金格差は、幅広い産業で働く人の実態を調べた2023年の「賃金構造基本統計」に基づき、男性の賃金水準を100とした場合の女性の水準を指数化。数値が小さいほど格差は大きい。栃木(71・0)の次に賃金差が大きかったのは茨城(72・1)、長野(72・8)だった。高知(80・4)に次いで格差が小さいのは岩手(80・3)、長崎(80・2)だった。 これまで都道府県別に男女それぞれの平均給与の金額を公表し、格差は指数化していなかった。
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