浜ホトはトヨタによる売り出しに対応し自社株買いを拡大する

浜松ホトニクスは30日、トヨタ自動車が保有する浜ホト株を9月中に売り出すと発表した。売り出し数は発行済み株式総数(自己株式除く)の約4.7%にあたる730万4400株。30日の終値(3884円)をもとに算出すると金額は280億円規模になる。上場企業で進む政策保有株削減の一環で、投資家層の拡大や株式の流動性向上につなげる。

野村証券がトヨタから浜ホト株を買い取って売り出す。売り出し価格は9月9〜11日のいずれかの終値を基準に決める。需給動向に応じて実施するオーバーアロットメントは野村証券が109万5600株を上限に実施する。

浜ホトは同日、6月に公表していた自社株買いの上限額を最大100億円から同200億円へ引き上げると発表した。買い付ける株式の上限は従来の280万株から650万株(自社株を除く発行済み株式数の4.19%相当)とし、12月30日までだった取得期間を2025年3月31日まで延長する。トヨタによる浜ホト株売り出しに伴う需給悪化懸念を和らげる。

浜ホトの2024年9月期の半期報告書によると、トヨタは自社株を除く発行済み株式数の5.4%に相当する840万株を保有している。トヨタは保有する全ての浜ホト株を売却する意向を示しているという。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。