若鶴酒造(富山県砺波市)は30日、JR西日本が運行する氷見線・城端線の観光列車「べるもんた」の乗客限定用のシングルモルトウイスキーを発売すると発表した。北陸3県とJR各社が10月から3カ月間実施する観光企画「北陸デスティネーションキャンペーン(DC)」に連動させる。

専用シングルモルトで「海を満喫してほしい」と語る稲垣社長㊨ら(30日、富山市内)

若鶴酒造の三郎丸蒸留所(同市)がつくる「シングルカスク三郎丸」に、富山湾越しにそびえる立山連峰を映した専用ラベルをあしらった。スコットランドのアイラ島産ピート(泥炭)でいぶした麦芽を使用しており「潮風と海の雰囲気を感じながら満喫してほしい」(稲垣貴彦社長)という。北陸DC期間中の乗車客限定に2万2000円で販売する。

三郎丸蒸留所は城端線油田駅から徒歩1分の場所にあり「日本一駅に近い蒸留所」を標榜している。北陸DCとの連携により、鉄道と酒の愛好家の蒸留所見学も期待する。

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