南都銀行は30日、奈良市の近鉄奈良駅近くにある本館の利活用アイデアコンテストの入選作を発表した。国の登録有形文化財である建物を生かし、2025年春に予定する新本館への移転後、中心繁華街のにぎわい創出拠点とする狙い。24年度中に新たな利活用案を決めて公表する。
プロ部門に35作品、一般部門に89作品の応募があり、それぞれ8作品を入選作として表彰した。プロ部門では本館屋上をルーフトップバーにする案や銭湯とアーティスト拠点にする案、一般部門ではプロジェクションマッピングによる奈良の歴史体験や森のような空間を生み出すアイデアが入選した。橋本隆史頭取は表彰式で「思いを感じられる作品ばかりだった」と謝意を述べた。
小中学生からも応募があり、奈良名産である柿の葉寿司の回転ずしや、シカについてのライブラリーを設けるといったアイデアが寄せられた。同行は「チャレンジ賞」を授与した。参加した小学生の女児は「企画に応募することで奈良県のいいところをたくさん知れてよかった」と話した。
創立90周年記念事業の一環として実施した。5月10日から7月10日にかけて募集。建設やまちづくりの専門性を持つ法人や個人によるプロ部門と、子どもも参加できる一般部門の2部門を設けた。選考委員に同行の関係者は入らず、民間や行政関係者ら8人で選考した。
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