スズキが29日発表した7月の四輪車生産・販売・輸出統計(速報値)によると、世界生産は前年同月と比べ微減の29万3820台だった。マイナスは2カ月連続。主力のインドが7月として過去最高を記録した前年に次ぐ高水準だったものの及ばず、欧州や東南アジアでも減少。国内の伸びでも補えなかった。

海外生産は4%減の20万4430台と2カ月連続でマイナスとなった。インドが1%減の18万5577台、ハンガリーは31%減の1万287台だった。受注残解消に伴う前年からの反動減や、「エスクード」など日本向け生産車種の需要減退が響いた。インドネシアも同国内の販売不振や東南アジアへの輸出減で減産し32%減った。

国内生産は8万9390台と9%増え、6カ月連続のプラス。新型車の「スペーシア」「スイフト」の効果に加え、パキスタンでの組み立て用やスイフトなど輸出向けが増えた。

世界販売台数は2%減の25万8009台と7カ月ぶりに減った。国内は新型車効果で8%増えたが海外は5%減。インドが卸段階での在庫調整で9%減った。今後は「9月以降の祭りに伴う商戦で需要は回復する」(同社)と見込む。

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