アイリスオーヤマは29日、マーケティング人材の育成支援のため神戸大学、福岡大学、北陸大学の3大学と連携すると発表した。3大学の人材育成プログラムに参加し、POS(販売時点情報管理)データなどを提供して学生が実践的なデータ分析やマーケティング戦略などを学べるようにする。
8月に「データドリブンワークショップ」を始めた。3大学の学生約40人とアイリスグループの6人が参加する。アイリスが持つ実店舗のPOSデータや電子商取引(EC)サイトの顧客行動データなどをもとに、学生が売り上げ向上やサイトの改善、商品企画の提案に取り組む。
学生は2度の中間報告ののち、11月に研究成果を最終報告する。アイリスのマーケティング責任者が学生の提案に対して、実際のビジネスで採用するために必要な修正点などを助言する。
アイリスが大学の人材育成に購買データなどを提供するのは初めて。データ人材を育成する上で実践的なプログラムを充実させたいという大学側の要望に応じた。高度なマーケティング人材の育成を後押しするとともに、自社の将来の採用につなげる狙いがある。
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