日産が中国で生産販売する「ヴェヌーシア」ブランド(4月、北京市)

トヨタ自動車など国内の乗用車メーカー8社がまとめた2024年7月の世界生産は前年同月比0.7%減の201万5142台だった。3カ月連続の前年割れとなる。中国や米国で苦戦する日産自動車は13%減となるなど計5社がマイナスだった。

日産の落ち込みが最も大きく13%減の23万7462台だった。海外生産が11%減の18万5216台となったことが響いた。日産は中国の国有企業との合弁会社を通じて運営していた常州工場(中国江蘇省)を6月に閉鎖し、同国の生産能力を約1割減らしている。

トヨタや日産、スズキ、三菱自動車、SUBARU(スバル)が前年同月比でマイナスとなった。中国では同国最大手の比亜迪(BYD)を筆頭に、安価な中国ブランド車が販売を増やしている。日本勢のシェアが高い東南アジアでもシェアを伸ばしている。

ダイハツ工業は9%増の10万5171台だった。23年末に発表した認証不正問題で国内生産を止めていたが、24年5月までに本社工場(大阪府池田市)を含む4工場をすべて稼働させている。

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