氷見野良三氏

 日銀の氷見野良三副総裁は28日、甲府市で講演し、物価上昇率が日銀の想定通りなら「金融緩和の度合いを調整していくというのが基本的な姿勢だ」と述べ、さらなる利上げを検討する考えを示した。利上げの判断を巡っては、8月上旬の株価乱高下などで金融資本市場は不安定だとして「当面はその動向を極めて高い緊張感を持って注視していく」と強調した。

 日銀が目指す2%の物価安定目標については「来年度あたりからは、とうとう長年目指してきたような状態が実現できるのではないか」と説明した。賃上げが続くかどうかや、円相場と株価の急激な変動がどう影響するかが焦点だとした。

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