日本電機工業会(JEMA)は28日、7月の白物家電の国内出荷額が前年同月比8.4%増の2634億円だったと発表した。2カ月ぶりにプラスとなった。記録的な猛暑を受けて、エアコンが2桁増の大幅な伸びを記録し、全体の出荷額をけん引した。
エアコンの出荷額は前年同月比16.7%増の1129億円、出荷台数は18%増の130万6000台でそれぞれ4カ月連続のプラスだった。7月の平均気温が観測史上最高を記録するなど全国的な猛暑に見舞われて好調だった。前年7月が巣ごもり需要の反動で在庫が膨らみ出荷が低調だったことも受けて前年同月を大きく上回った。富士通ゼネラルは「国内の出荷は当初の計画よりも好調に推移している」とする。
一方で白物家電全体は縮小傾向が続く。掃除機や洗濯機といった一部の製品では出荷額が前年同月比プラスとなったものの、冷蔵庫など多くの製品は新型コロナウイルス禍で発生した巣ごもり需要の反動を受けて落ち込んでいる。JEMAは「巣ごもり需要発生から3年が経過したが反動がここまで長引くとは想定していなかった。いつ頃回復するかはまだ読めない」としている。
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