淀川製鋼所は24日、アクティビスト(物言う株主)のストラテジックキャピタル(東京・渋谷)から、PBR(株価純資産倍率)1倍以上を達成するための経営計画の策定など株主提案を受けていることを明らかにした。淀川製鋼所は6月25日開催する定時株主総会で提案に対し回答する。

23年9月末時点で、ストラテジックキャピタルは淀川製鋼所の株式を5.49%保有している。同社は4月16日に書面で提案を受領した。

淀川製鋼所のPBRは2000年以降、解散価値である1倍を下回っている。ストラテジックキャピタルは株主価値を毀損しているとして、抜本的な経営改革や資本政策の見直しが必要と提案している。具体的には買収防衛策の廃止や自社株式の消却などを求めているもようだ。

淀川製鋼所は表面処理を施したメッキ鋼板や塗装鋼板などを主力とする中堅鋼材加工メーカー。

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