関西エアポートは26日、改築工事中の関西国際空港第1ターミナルビルの新たな国際線向け保安検査場について、一部を9月3日に先行開業すると発表した。複数あった検査場を1カ所に集約するほか、従来よりも長い検査レーンを設置することで処理能力を高める。2025年国際博覧会(大阪・関西万博)などで拡大が見込まれる国際線需要に対応する。
26日、進行中の改築工事を報道公開した。新検査場の先行開業時の対応可能人数は1時間あたり約5000人と、従来より1割ほど増える。万博が開幕する25年4月13日までにはさらに能力を増強して本格開業する。1時間あたり約6000人まで増やす計画だ。
これまでフロアの吹き抜けとなっていた部分に新たに床を張ることで、従来より5メートル長い20メートルの検査レーンを設置することが可能になった。
第1ターミナルビルの改築工事は21年からスタートし、現在は第3期工事の途中にあたる。保安検査場のほか、国際線向けラウンジや入国審査場の新設を進めている。対応可能な旅客数を増やす工事は第3期まででほぼ完了し、万博開幕までに間に合わせる。商業エリアを拡張する第4期工事は26年中に完了し、一連の改築作業を終える予定だ。
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