東洋紡子会社の東洋紡エムシー(大阪市)は26日、短繊維不織布事業を手掛ける全額出資子会社の呉羽テック(滋賀県栗東市)の全株式を同日付で毛織物大手のニッケに売却したと発表した。売却額は明らかにしていない。
呉羽テックは自動車用フィルターや医療用湿布などに使われる短繊維不織布の製造・販売を手掛けている。東洋紡グループのなかで特に採算が悪化しており、撤退が必要と判断した。不採算事業を整理し、成長分野である電子材料や自動車向けの樹脂に経営資源を集める。
一方、ニッケは短繊維不織布を成長事業に据えており、両社の思惑が一致した。
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