三菱UFJ信託銀行などは、法定通貨と連動したステーブルコインの発行サービスをゲームなどを扱うエンターテインメント企業に提供する。決済手段としての利用を視野に入れる。エンタメ企業が発行した独自の暗号資産(仮想通貨)と一体的に運用しながら、提供先のデジタル経済圏の活性化につなげる。

ステーブルコインやデジタル証券のインフラづくりを手掛けるProgmat(プログマ、東京・千代田)が開発した基盤を利用して24年度中にも発行する。三菱UFJ信託が発行者、エンタメ企業が発行依頼者になる。複数のエンタメ企業が発行を検討しているという。

将来的には、ゲームのプレーヤーがクレジットカードの代替としてステーブルコインで決済できるようにする構想を描く。ステーブルコインを準備金として積み立て、ゲーム内の独自仮想通貨の価格変動を安定化させる手段としても活用できるという。

23年6月に施行した改正資金決済法で、ステーブルコインは電子決済手段として定義された。今回は信託型というスキームを使い、ステーブルコインの価値の裏付けになる資産を三菱UFJ信託が管理する。

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