川崎重工業は有害な窒素酸化物の規制が始まった2000年以降、大型貨物船やコンテナ船、タンカーなどに搭載された船舶用エンジン674台のうち、673台で燃費性能に関わる測定データを改ざんしていたと発表しました。

燃費性能に関わる測定データを取り引き先との間で決めた数値の範囲内に収めるため、20年以上にわたって検査装置を意図的に操作してデータを書き換えていたということで、窒素酸化物の放出量に影響が出ている可能性があるとしています。

船舶用エンジンのデータ改ざんがIHIの子会社や日立造船の子会社で相次いだため、国土交通省は先月、各社に調査を要請していて、川崎重工が社内調査を行った結果、不正が明らかになったということです。

会社では外部の有識者からなる特別調査委員会を設置して原因の究明や再発防止策を検討するということで、「お客様をはじめステークホルダーの皆様の信頼を大きく損ねるものであり多大なるご迷惑とご心配をおかけすることをおわびします」とコメントしています。

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