23年度の実証実験で使用した新潟交通の路線バス車両

電子決済サービスのトランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)は、新潟市内で路線バスのデジタルトランスフォーメーション(DX)化に向けた実証事業を2024年度も実施する。路線バス車内に取り付けた人工知能(AI)カメラなどで、バス利用者の推定の属性情報を収集できるかなどを23年度に引き続き検証する。

同社は23年12月に、新潟交通と共同で路線バスの利用状況をバスの乗降口付近に設置したカメラで分析する実証実験を実施した。TMNによると昨年の実証実験では「他人を同一として認識してしまった」など、取得したデータの精度に課題が残ったという。

23年12月の実証実験ではバスの乗降口付近にカメラを設置した

昨年の結果を踏まえ、24年度の実証事業はNTTコミュニケーションズから技術提供を受けて実施する。同社からAI顔認識ソフトウエアやデータ伝送プラットフォームなどを提供してもらい、顔認識などの精度向上を目指す。

今年度の実証実験は新潟市の「令和6年度新潟市デジタルイノベーション創出推進補助金」をTMNが活用して実施する。今年度も新潟交通の路線バス車両を使用する予定。夏から秋にかけて通信環境などのテストや検証をした上で、12月ごろに実際のバスを使った実証をする予定としている。

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