あいホールディングス(HD)が19日発表した2024年6月期の連結決算は、純利益が前の期比90%増の156億円だった。最高益を更新した。前期に岩崎通信機を持ち分法適用会社にしたのに伴い、負ののれん相当額87億円を持ち分法による投資利益として営業外収益に計上して大幅な増益となった。
売上高は7%増の498億円、営業利益は4%増の98億円だった。主力の監視カメラはマンション向けが設備更新の端境期だったが、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)関連の需要といった防犯向け以外の販売が伸びた。監視カメラなど「セキュリティ機器事業」の営業利益は2%増の58億円だった。
紙や布を切り抜くカッティングマシンなど「情報機器事業」の営業利益は23%減の14億円だった。欧米市場で個人向けの販売が伸びなかった。
25年6月期は純利益が14%増の178億円、売上高は37%増の680億円を見込む。年間配当は90円と前期から据え置く。
前期中に持ち分法適用会社としていた岩崎通信機については9月1日に株式交換によって完全子会社にして経営統合する。同社株は8月29日付けで上場廃止となる。
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