グリーンズは24年6月期の連結決算を発表した(13日、名古屋市)

チェーンホテル運営のグリーンズが13日発表した2024年6月期の連結決算は、純利益が前の期比17%増の48億円と過去最高だった。需要増加に対して柔軟に価格を設定するレベニューマネジメントが貢献した。解体撤去費用や減損損失が減り、特別損失も縮小した。

売上高は12%増の409億円と過去最高だった。東京や大阪などでのインバウンド(訪日外国人)需要の回復で、宿泊特化型の「コンフォートホテル」を中心とした「チョイスブランド」の客室単価が上昇した。稼働率も目標とする8割をおおむね達成した。

25年6月期の連結業績は売上高が前期比14%増の468億円、純利益が26%減の36億円を見込む。ロードサイド型ホテル22店舗を7月から順次開業し売上高は伸びるが、賃上げなどの影響を保守的に見込んでいる。配当予想は年間27円と前期に比べ4円増配する。同社は「安定配当をしたい。着実に上げていくのが基本方針だ」としている。

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