海外からの受注が増える一方、国内の受注は減っている

日本工作機械工業会(日工会)が13日発表した7月の工作機械受注額(速報値)は、前年同月比8%増の1239億円だった。3カ月連続のプラスとなった。海外向けが堅調で、低調だった国内向けの減少分を補った。日工会の担当者は「海外市場はどこも大崩れしておらず、まとまった受注があったのではないか」と推測する。

内訳は海外向けが18%増の883億円だった。中国市場が主力のツガミ幹部は「顧客の機械の操業度が少しずつ回復しており、堅調な受注につながっている」とみる。オークマの担当者は「北米、欧州、中国ともに受注は横ばい傾向で、今後の増加局面の時期を注視している」と語る。

国内向けは10%減の355億円だった。半導体の市況回復を見越した注文の動きなどがあるものの、中小企業の設備投資の動きが鈍い。自動車・二輪に関連した受注獲得で牧野フライス製作所は増加となったが「需要が大きく回復しているわけではない」(担当者)と慎重な見方を示す。

【関連記事】

  • ・オークマ4〜6月期、純利益48%減 米欧向け振るわず
  • ・DMG森精機、1〜6月最終赤字9億円 ロシア子会社損失で

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。