北海道函館市が実現可能性を探る北海道新幹線のJR函館駅への乗り入れを巡り、JR北海道の綿貫泰之社長が「現時点では乗り入れ可能とは思っていない」と発言したことについて、大泉潤市長は23日の定例記者会見で、「全否定されたわけではない」と述べた。市議会での議論を経て、JR側と協議していく考えを示した。
綿貫社長は17日、同市の調査で173億~186億円(税込み)とされた整備費に車両費が計上されていないなどの懸念を指摘。同市が2011年に新函館北斗―函館間のJRからの経営分離に同意したことを踏まえ、「当社として事業主体にはなり得ない」とした。
大泉市長は、JR側に具体的な要請をしたり協議をしたりしていない段階であり、「全否定されたという印象を持っているわけではない」と話した。(野田一郎)
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