主力の警備サービスの需要は底堅かった

セコムが9日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比8%減の246億円だった。主力の警備サービスの需要は底堅かったものの、人工衛星や航空機などを使った調査サービスで、受注案件の費用が先行した。前年同期に計上したロケット打ち上げ失敗による受取損害保険金16億円がなくなった反動も表れた。

売上高は2%増の2710億円だった。防災事業が伸びたことなどで、同期間で過去最高だった。営業利益は社員の賃上げといった待遇改善などで、4%減の292億円だった。

25年3月期通期の業績見通しは据え置いた。売上高は前期比1%増の1兆1700億円、純利益は15%減の870億円を見込む。

同日までに綜合警備保障(ALSOK)が発表した24年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比17%減の42億円だった。賃上げで人件費などが増加した。

「日経電子版 投資・財務・会計」のX(旧Twitter)アカウントをチェック

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。