東北電力の送配電子会社、東北電力ネットワーク(NW、仙台市)は23日、送配電設備の点検時に異常を自動検出する人工知能(AI)をKDDIなどと共同開発したと発表した。

鉄塔などに取り付けられたボルトやナットの抜けや緩みを、ドローンで撮影した画像から判別する。4月中に運用を始める。

これまでも点検作業にドローンを活用してきたが、判別は人の目に頼っていた。鉄塔1基あたりナットやボルトが数千本取り付けられ、点検には1日ほどかかっていた。

AIの活用で点検時間を大幅に短縮できる。個々の作業員の経験に基づく判断もあったため、AIにより判別の共通化も図る。

東北電力NWがこれまでの点検の際、ドローンで撮影したボルトの緩み具合などの画像をAIに学習させ、KDDIとKDDIスマートドローン(東京・港)がサービス開発を担った。

AIには点検結果の報告書作成機能も組み込み、事務業務の効率化にもつながる。

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