主力の減速機はロボット向けなどの販売が落ち込んだ

ハーモニック・ドライブ・システムズが7日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、最終損益が2億8300万円の赤字(前年同期は2億3200万円の黒字)だった。中国の景気減速で顧客のロボットメーカーが在庫調整を進め、産業用ロボットの関節に使われる減速機の販売が落ち込んだ。

売上高は13%減の129億円、営業損益は2億3800万円の赤字(前年同期は9億1100万円の黒字)だった。減速機は車載向けで販売が増えたが、ロボット向けや半導体製造装置向けは減った。足元の需要は回復しており、今後の業績につながる受注高は7%増の118億円だった。

25年3月期通期の業績見通しは据え置いた。売上高は前期比5%増の585億円、最終損益は20億円の黒字(前期は248億円の赤字)を見込む。販売回復に加え、前期に計上した減損損失(281億円)がなくなり損益が改善する。

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