NTTデータのカプセルホテルでは睡眠データの収集・分析ができる(7日、東京都港区)

NTTデータは7日、就寝中の心拍数や呼吸数など睡眠データを自動測定できるカプセルホテルの落成式を開いた。東京・品川駅近くの自社ビルの1階を改修し、ホテル運営のナインアワーズ(東京・千代田)と共同開発した。9日に開業する。

落成式に参加したNTTデータの佐々木裕社長は「宿泊客に睡眠データを提供して眠りの質の向上に生かしてもらう。さらにビッグデータとして分析することで社会全体の健康改善に貢献していきたい」と話した。

睡眠データは各部屋に設置した赤外線カメラやマイク、体動センサーで集め、睡眠の傾向を人工知能(AI)で分析する。分析結果をもとに宿泊客に睡眠改善策を提案するほか、匿名化したビッグデータを消費財や医療、製薬会社などに販売する。

ホテル開業に伴い、睡眠データを活用した商品開発やマーケティングなどを目的とした企業共創プログラムも立ち上げた。当初はオムロンヘルスケアやカルビー、キリンビバレッジなど5社が参加し、ホテル内に各社の睡眠改善商品を設置して販売する。

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