厨房機器大手のホシザキが7日に発表した2024年1〜6月期の連結決算は、経常利益が前年同期比12%増の322億円で、第2四半期として過去最高となった。国内ではインバウンド(訪日外国人)の増加に伴う飲食店などの設備投資需要を取り込んだ。海外ではトルコ企業を子会社化した効果も出た。
売上高は19%増の2180億円、営業利益は20%増の274億円だった。3月に持ち分法適用会社だったトルコの厨房機器メーカー、オズティを子会社化した。これに伴い経営規模が膨らんだ。日本国内では病院や福祉施設といった飲食店以外の市場の開拓も進んだ。同分野の売上高は1割伸びた。
純利益は194億円と2%減った。オズティを連結子会社化した際に、既に保有していた株式を再評価することで発生した「段階取得に係る差損」を25億円、特別損失に計上した。
同日に名古屋市内で記者会見した小林靖浩社長は飲食外市場について「病院など向けに昨秋発売した新モデルの配膳車の販売が好調だった。加えて人手不足の影響で食品を冷凍して保存するニーズが非常に高まっている」と話した。24年12月期通期の連結業績予想は従来予想を据え置いた。
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