関西電力から非化石証書付きの電力を購入することでCO2実質ゼロ化を進める

阪急電鉄と阪神電気鉄道は7日、全線の列車運行と駅施設などで使用する電力を再生可能エネルギー由来の電力に置き換え、実質的に二酸化炭素(CO2)排出量をゼロにすると発表した。2025年4月から電気が化石燃料由来でないことを証明する「非化石証書」付き電力を関西電力から購入する。鉄道全線のCO2実質ゼロ化は首都圏では東急電鉄や西武鉄道などが取り組んでいるが、関西の私鉄では初めて。

阪急電鉄と阪神電鉄の全線、約193キロメートルで使う電力で排出するCO2は23年度で約20万トンで、一般家庭約7.9万世帯分に相当する。阪急阪神ホールディングス(HD)グループ全体のCO2排出量の4割を占める。25年4月から再生エネ由来電力を購入し、一部の駅舎に設置済みの太陽光発電パネルでの自家発電分も合わせ、実質ゼロ化を達成する。

首都圏では東急電鉄が22年4月までに全線で再生可能エネルギーに切り替え、24年からは西武鉄道や小田急電鉄が取り組んでいる。関西でも近畿日本鉄道が特急「ひのとり」の使用電力を再生エネ由来電力に切り替えた。

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