記者会見する勝栄二郎社長(7日、東京都千代田区)

インターネットイニシアティブ(IIJ)が7日に発表した2024年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比7%減の33億円だった。同社が使用するサーバー仮想化ソフトの値上げが利益を押し下げた。ネットワークの更改需要は引き続き旺盛で、主力のインターネット接続サービスやシステム開発が好調だった。

売上高は同17%増の720億円、営業利益は同10%減の44億円だった。ネットワーク事業ではセキュリティーサービスが好調だった。公共機関向け情報基盤システムなどの大型案件を新規で受注した。

IIJが使用しているサーバー仮想化ソフト製品群のヴイエムウェア(VMware)が実質値上げされたことにより、営業利益は12億円押し下げられた。今後影響は縮小していく見込みとしている。

ヴイエムウェアの値上げによる影響をサービス価格に転嫁するめどがたったことから、5月時点ではレンジ形式で公表していた通期目標を修正した。純利益は前年比4%増の206億円、売上高は同13%増の3120億円、営業利益は同10%増の320億円とした。同じくレンジ形式で公表していた1株あたり年間配当金は前期比微増の35円とした。

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