住友化学はペトロ・ラービグの株式を一部売却すると発表した

住友化学は7日、サウジアラビアで国有石油会社のサウジアラムコとの合弁企業「ペトロ・ラービグ」の保有株式の一部をサウジアラムコに売却すると発表した。持ち株比率を37.5%から15%に引き下げる。2026年3月期の売却を予定している。売却後も持ち分法適用会社とする。ラービグは石油精製での競争力が低く、住友化学の24年3月期が過去最大の最終赤字となる要因になっていた。

売却で出た利益約7億ドル(約1030億円)はラービグに拠出する。アラムコも同額を拠出し、ラービグはそれらを借入金の返済などにあてる。また住友化学、アラムコ社両社はラービグへの貸付金7.5億ドル(約1104億円)を債権放棄し、住友化学は24年7〜9月期に約270億円の損失を計上する予定だ。

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