東急不動産ホールディングスが6日発表した2024年4〜6月期の連結決算は純利益が25%減の189億円だった。都市部でのマンション販売は好調だったものの、前年同期に比べオフィスや物流施設の売却が少なかった。
売上高は6%増の2671億円で、営業利益は8%減の316億円だった。「ブランズ」ブランドのマンションは分譲戸数が増え、住宅事業の営業利益は48億円の増益となったものの、オフィスや物流施設などの売却が少なく、都市事業で76億円、インフラ・インダストリー事業で38億円の減益となった。米国での金利コスト増加などで海外事業が14億円の減益となったことも業績を押し下げた。
ホテル運営は出張需要の回復やインバウンド(訪日外国人)の増加で稼働率・客単価ともに上昇し好調だった。不動産価格の上昇を受け不動産仲介も堅調だったが、全体を補えなかった。
純利益が2%増の700億円となる25年3月期通期の業績予想は据え置いた。7月に開業した渋谷駅近くの大規模複合施設「渋谷サクラステージ」はオフィス・商業とも入居が順調に進んでおり、業績を押し上げる要因となる。
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