新興国で二輪車の高価格モデルが好調(写真はインドネシアで販売する「NMAX」)

ヤマハ発動機が6日発表した2024年1〜6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比9%増の1130億円だった。1〜6月期では過去最高。新興国を中心に、二輪車の高価格モデルの販売が好調だった。ドルやユーロに対する円安も追い風となった。

売上高にあたる売上収益は10%増の1兆3484億円、営業利益は9%増の1543億円でどちらも上期で過去最高だった。ブラジルやインドネシアなどの新興国を中心に高価格帯の二輪車の出荷台数が増えた。二輪車部門は売上収益が16%増の8244億円、営業利益率は12%と前年同期比から4ポイント上昇した。

ロボティクス事業は生成AI(人工知能)関連の需要が増えた一方で、欧州の設備投資による需要が減った。売上収益は1%減の459億円だった。

24年12月通期は売上収益が8%増の2兆6000億円、純利益が11%増の1750億円の予想を据え置いた。足元では為替の乱高下が続く。日高祥博社長は「当社は海外売上が9割を超えており為替の影響は不可避。経費削減などで影響を吸収する努力を続ける」とした。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。