新型コロナウイルスのワクチン接種会場の運営など、感染防止対策事業の受託収入が落ち込んだ

東武鉄道が5日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比9%減の148億円だった。通勤や観光の利用が回復した一方、新型コロナウイルスのワクチン接種会場の運営など感染防止対策事業の受託収入が落ち込んだ。

売上高にあたる営業収益は5%減の1499億円だった。運輸事業は5%伸びた。定期旅客の輸送人員が1%、特急「スペーシアX」など定期外の利用者も6%、それぞれ増えた。

レジャー事業の営業収益は19%減った。訪日外国人観光客が増え、スカイツリーやホテルの収益が伸びたものの、新型コロナ関連の自治体向け受託事業の減収を補えなかった。

25年3月期は、売上収益が前期比微増の6390億円、純利益が11%減の430億円とする従来予想を据え置いた。

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