ホンダと日産自動車は1日、両社で進めている電気自動車(EV)分野などの協業に三菱自動車が加わると発表した。ホンダの三部敏宏社長と日産の内田誠社長は同日、記者会見を開き、具体的な内容について説明した。主な一問一答は以下の通り。
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――ホンダと日産自動車の協業に三菱自動車も加わります。競合同士で手を組めた理由は。
内田氏「三菱自の成長につながる話であれば、協業の仲間を増やしてスケールメリットを出すことが競争力を担保する上でも効果がある。車の事業環境が大きく変化していることが三菱自の合流につながった」
三部氏「車の電動化・知能化の領域は、新興勢力を含めてわれわれの想定以上のスピードで変化が生じている。世界のトップグループの背中を捉えるため、技術や考え方が共通の会社が集まった。いま一度、世界をリードできる自動車会社に3社でなっていく」
――EVで先行している中国勢などと比べて両社に欠けているものは。
内田氏「スピード感だ。素晴らしい技術があっても、事業化したときに市場のニーズに合わなければ、技術も強みにはならない」
三部氏「先行している会社はIT企業などと連携しながら新しいSDV(ソフトウエア定義車両)を造ってきている。これまでの開発の概念を捨てて、スピード感を持って挑んでいく必要がある」
――日産は自動車向け基本ソフト「ビークルOS」などは仏ルノーとのアライアンスの中で開発してきた。これからはホンダとの関係に絞りますか。
内田氏「ルノーとはお互いのシナジー(相乗効果)の中でやってきた。ホンダとの協業でルノーとの関係がなくなるわけではなく、グローバルの中で日産が成長するためにさまざまなパートナーと協業しながら個社としての成長を目指していく」
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