北海道電力の泊原発は津波対策が課題になっている(北海道電力提供)

北海道電力は1日、原子力規制委員会の審査会合で、泊原子力発電所(北海道泊村)3号機の津波対策として使用済み核燃料などを積んだ輸送船を、原発敷地内にある専用港に入港させない方針を明らかにした。かわりに原発敷地外に新港を整備する案や、既存の港を使う案などを検討する。8月末に検討結果を規制委に報告する。

北電は泊原発の再稼働に向けて、接岸した船舶が津波で漂流しないようにする対策を検討してきた。従来は高強度の繊維ロープで船を専用港内に係留する方法を示していたが、この方針を転換する。

ロープで船舶を係留する手法は、津波が押し寄せると負荷に耐えられない可能性があり、規制委から他の対策を検討するよう求められていた。北電は泊原発から離れた港に船舶を接岸させることで、原発に損傷を与えないようにする考え。

原発敷地外の港を利用する場合、原発まで核燃料を運ぶ必要がある。発電所運営への影響を含め、北電は8月末の審査会合で検討結果を報告する予定だ。

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