岐阜市中心部の柳ケ瀬商店街に1977年に開業した「岐阜高島屋」は、ピーク時の1991年度にはおよそ250億円を売り上げました。
しかし、郊外の商業施設などとの競合が激しさを増す中、ここ数年は売り上げがピーク時の半分程度まで落ち込み、建物の老朽化も進んで閉店が決まりました。
最後の営業日となった31日、店では売り場ごとに朝礼が行われ、菓子売り場の担当者は「高島屋がここにあったことを1人でも多くの心に残したい。それができるのはわれわれ販売員です」とあいさつしました。
店の前には午前10時のオープン前からおよそ1000人が列を作り、開店と同時に店に入ると、最後の買い物を楽しんでいました。
そして午後7時に閉店したあと、岐阜高島屋の橋本逸郎社長は「本日をもちまして岐阜高島屋はこの地からなくなりますが、これからもずっと皆様の思い出の中に生き続けることができたら、これ以上の幸せはありません。長年にわたるご愛顧、誠にありがとうございました」とあいさつしました。
そして、多くの人が見守る中、シャッターが閉まり、店は47年の歴史に幕を閉じました。
閉店の様子を見届けた30代の男性は「家族へのプレゼントなどでたびたび利用していたので閉店はさみしいです」と話していました。
岐阜高島屋の閉店で、“百貨店のない県”は山形県、徳島県、島根県に続いて全国で4例目となります。
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