脳損傷治療薬「アクーゴ」の製造販売が条件及び期限付きで承認された

創薬スタートアップのサンバイオは31日、外傷性脳損傷の治療薬「アクーゴ」の製造販売について、厚生労働省から同日付で「条件及び期限付き承認」を取得したと発表した。慢性的な運動まひの改善で効能が認められた。ただ品質に関わる追加データを示す必要がある。同社は2025年2月以降の出荷開始を目指す。

厚生労働省は承認の条件として、量産する製品が臨床試験(治験)に用いた開発品と同等であることなどを評価し、結果を報告するよう求めた。

外傷性脳損傷にはリハビリ以外に有効な治療法がなかった。アクーゴは脳の再生が期待できる世界初の再生医療製品となる。日本における患者数は約6万人と推定され、うち20%がまひなどの後遺症があるとされている。

承認期間は7年間。今後は治療効果を確認しながらデータを集め、本承認に向けて準備を進める。

【関連記事】

  • ・サンバイオの再生細胞薬、審議を継続 厚労省部会
  • ・サンバイオの前期、最終赤字26億円 円安で赤字縮小

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。