北越コーポと大王製紙の生産拠点間でラウンド輸送を始めた

北越コーポレーションは31日、大王製紙と互いの生産拠点間を行き来するトラックの往路と復路でそれぞれの製品を運ぶ「ラウンド輸送」を始めたと発表した。5月に結んだ業務提携の一環で、物流の効率化によるコスト削減を進める。

大王製紙の可児工場(岐阜県可児市)で生産した製品はトラックで新潟エリアへ輸送されている。その復路に北越コーポの新潟工場(新潟市)で生産した製品を積み込み、中部エリアに運ぶ。

両社は5月に戦略的業務提携を結んだ。物流に加え、生産技術や原材料購買でも協力する。2027年3月期に営業利益ベースで北越コーポは約30億円、大王紙は約20億円のコスト削減効果を目指す。

24年7月には北越コーポが所有する鉄道コンテナを使った共同輸送の試験も実施した。今後は物流倉庫の相互活用などについても検討を進め、提携効果の拡大を目指す。

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