一時1ドル=150円台を付けた円相場を示す街頭モニター=31日午後、東京都中央区

 31日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで上昇し、一時1ドル=150円台後半を付けた。3月以来、約4カ月ぶりの円高水準となる。日銀が31日の金融政策決定会合で追加利上げを決定し、植田和男総裁は記者会見でさらなる利上げの可能性に言及した。日米の金利差縮小が意識され、円を買ってドルを売る動きが加速した。  午後5時現在は前日比3円99銭円高ドル安の1ドル=150円90~92銭。ユーロは4円34銭円高ユーロ安の1ユーロ=163円23~27銭。円は決定会合直後に対ドルで急伸し、その後すぐ153円台に下落するなど荒い値動きとなった。  前日30日時点では今回の会合で利上げを見送るとの見方が強く、円相場は一時1ドル=155円台に下落した。その後、日銀が追加利上げを検討すると伝わり、海外市場で円高が進行。31日に利上げが決まると一段と円が買われた。外為ブローカーは「利下げ観測が広がる米国との違いが意識された」とした。


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