IHIは31日、子会社の新潟トランシス(新潟県聖籠町)が製造した除雪車の試験の一部で不適切な行為があったと発表した。除雪性能を高く見せるため、実際に納入するものとは異なる除雪装置の部品を使って試験をしていたという。2007年から17年にかけて10 機種、1239 台で判明した。道路運送車両法の保安基準には適合しているという。

新潟トランシスの社内会議で社員から申し出があり発覚した。調査によると06 年の除雪性能試験で求められる目標を達成できず、翌年の試験で装置の一部部品を取り換えていたという。業績への影響は現在精査中としている。

IHIは4月に子会社のIHI原動機(東京・千代田)で船舶や発電・鉄道車両用エンジンの試験に不正があったことを公表した。03年以降に出荷したエンジンで燃費データの改ざんが見つかった。

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