31日の東京外国為替市場で対ドル円相場は急速に円高が進み、一時1ドル=151円台後半まで上昇した。約4カ月半ぶりの水準だ。

 日本銀行がこの日開いた金融政策決定会合で政策金利を現在の0~0.1%程度から0.25%程度に引き上げると発表した。国債の買い入れ額についても、これまでの月6兆円程度から段階的に減らし、2026年1~3月に月3兆円程度にするとした。これを受け、金利が上がりそうな円を買って、ドルを売る動きが進んだ。

 東京債券市場では、長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが上昇(債券価格は下落)し、一時前日より0.060%幅高い年1.055%をつけた。朝方から日銀が追加利上げに踏み切るとの観測が広がり、上昇圧力が強まった。(東谷晃平)

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