双日は航空・社会インフラ事業と化学事業などが好調だ

双日が30日に発表した2024年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比4%増の230億円だった。航空・社会インフラ事業と化学事業などが好調だった。中国民営自動車大手、浙江吉利控股集団の「ジーリー」ブランドの自動車をフィリピンで輸入販売する事業を年内に撤退することも公表した。

航空・社会インフラ事業はビジネス航空機などが好調だった。化学事業はアジアや米州で貿易の取り扱いが堅調だったほか、前期にあった一過性損失の反動などから増益となった。生活産業・アグリビジネス事業は主に海外の肥料における増益が寄与した。25年3月期通期の純利益予想(前期比9%増の1100億円)に対する進捗率は21%だった。

双日はフィリピンに持つ、双日ジーオートフィリピンを通じてジーリーの車を輸入販売している。浙江吉利側が新設する会社が事業を承継する。他の中国車メーカーがフィリピン市場に参入し、競争が激しくなっていた。双日は事業撤退に伴って純利益ベースで数億円の損失を計上する見通しだ。

自動車事業は24年4〜6月期では最終赤字だった。23年に買収したオーストラリアの中古車販売事業では現地の販売価格の低下が響き収益は低調だったという。

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