関西エアポートは関空で車いすの移動を有償でサポートするサービスを始める(イメージ)

関西国際空港など関西3空港を運営する関西エアポートは30日、関空を利用する車いすの乗客向けに移動支援サービスを始めると発表した。空港の地上業務を担うグランドハンドリング(グラハン)人材が不足するなか、航空会社やグラハン会社の業務負担を減らす狙いがある。

8月1日から関空第1ターミナルに離着陸する旅客便の車いすの乗客を対象にサービスの提供を始める。航空会社やグラハン会社を通じて依頼を受け、車いすの手配や車いすを押す業務を関西エアの従業員などが有償で担う。

対応時間は午前7時から午後10時まで。チェックインカウンターから搭乗ゲートまでなどの移動をサポートする。車いすの移動サービスを日本の空港運営会社が提供するのは初めてだという。

グラハン人材は新型コロナウイルス禍で離職が相次いだ。インバウンド(訪日外国人)の回復などで空港利用者が増加する一方で、グラハン業務を担う人材は十分には戻ってきていない。

コロナ禍からの回復が鈍い中国からのインバウンドの増加が2024年後半にかけて見込まれるなか、空港の人員不足は増便の足かせとなる可能性がある。

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